米国新金融規制案の行方

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注目のポイント

◎米新金融規制案の行方・・・不透明感強く、株安・金利低下が続くか?

◎米国企業決算・・・好業績が織り込まれているだけに下振れのショックに注意

◎バーナンキFRB議長再任問題・・・不確実性がありドル売りの口実にされる可能性も

◎FOMC声明・・・オバマ・ショックにらみ「長期間」の文言は維持する見通し

◎ギリシャの債務問題・・・ギリシャ債の下落止まらずユーロの不安要因に

◎英GDP発表・・・英国のリセッション脱却・利上げ期待に関心が移るか?

◎RBNZ政策金利発表・・・「2010年中頃に刺激策を解除」の文言に変更はあるか?

 

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米国新規制法案による各国通貨の行方

◆ 米ドル ◆

 

オバマ大統領の新金融規制案は詳細や実現性が不明で、当面は金融セクターを中心に株式市場の先行き不透明感が強まり、安全通貨の円が買われる展開となる可能性が高そう。米マイクロソフトやアップルなど主力株の決算発表が続くが、好業績が織り込まれており、下振れの場合のショックに注意が必要。

 

また1月末で任期切れとなるバーナンキFRB議長の再任は確実ではなく、今週中に取りまとめができない場合は議長不在(バーナンキ氏かコーン副議長が暫定議長に)となる恐れもあり、ドル売りの口実とされる可能性がある。

 

一部で日銀の円売り介入への期待も浮上しているが、来週末にはG7・日米財務相会談を控えていることから、今の水準・タイミングでは困難か。なおFOMCは政策金利据え置きが確実で、「異例の低金利を長期間維持」との声明も据え置く見通し。ドルのサポートとはならないだろう。

 

◆ ユーロ ◆

 

株安連鎖懸念を背景にリスク回避ムードが高まっており、安全通貨のドルと円が買われやすく、ユーロは相対的に売られやすい。またギリシャの財政再建計画提出後もギリシャ国債の下落には歯止めがかからず、独10年債との利回り格差は313bpと過去最大に拡大し、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)も最高値を記録。

 

市場は依然ギリシャのユーロ脱退や債務不履行を懸念しており、ユーロの重石となりそうだ。ユーロ円は、半年以上サポートされた127円台を割り込んで、テクニカルにも下落モメンタムが高まっている。

 

◆ ポンド ◆

 

米国が金融規制導入にあたって英国にも協調を求めるとの見方から、ポンドも目先売り圧力が高まりそう。ただ明日発表される第4四半期GDPが

プラス転換し、過去最悪のリセッションから脱却する可能性が高いことから、市場の関心が英国の景気回復や利上げ期待に移れば、ポンドも出直る可能性がある。

 

◆ 豪ドル ◆

 

米国の金融規制をめぐる不透明感からリスク回避ムードが高まっているうえ、「豪政府が鉱山会社に40%の課税を検討」との報道を受けて資源価格が下落中。ハイリスク通貨・資源国通貨には逆風が続きそうだ。

 

ただ来週のRBA理事会では0.25%の利上げが見込まれており、金利面では妙味が大きいことから、株価が下げ止まれば割安狙いの買いが入ってくる可能性がある。

 

◆ NZドル ◆

 

株安連鎖・VIX指数急上昇を受けてキャリートレードの巻き戻し圧力が高まっており、今週は下値を拡大する動きが予想される。RBNZは木曜日の会合で政策金利を2.50%に据え置く見通しで、このところの景気指標の低迷を受けて次回3月も据え置きの見方が強まっている。

 

前回の「経済が回復を継続すれば、2010年中頃に刺激策を解除する」との声明に変更が加えられるか注目したい。

 

◆ カナダドル ◆

 

株安・コモディティ安を受けたリスク回避・資源国通貨売りの流れが続く公算が高く、対ドル・対円とも下落余地を探る展開か。カナダ中銀は先週金融政策報告で、政策金利を6月まで0.25%に据え置く方針を改めて示しており、利上げ期待が高まる豪ドルにスイッチする動きも強まりそうだ。

 

テクニカルにも、1.02台・90円台でダブルトップをつけた形となっており、当面のピークをつけた可能性が高まっている。